神奈川県の私立認可保育園で働いている7年目の保育士です。
これは私が保育士3年目、初めてクラス担任となった時に出会った
新人の保育士にマウントをとりながら、グイグイと自己主張してくるベテランのパート保育士に悩んでた時の体験談です。
主任カッコいい!今でも忘れられない感謝
入社して1〜2年目は、乳児クラスのフリー保育士として担任の先生の補助をする形で働いていましたが、3年目になったときに、初めて2歳児クラスの担任に任命されました。
初めての担任ということで、緊張と不安もありましたが、やっと自分のやりたい保育ができる!という期待感もありました。
フリーの頃とは違う責任のある仕事内容に悩むこともありましたが、主任や先輩保育士のアドバイスを受けながら、担任業務に励んでいきました。
子どもたちとの信頼関係も徐々に構築されてきて、「〇〇先生今日は何するのー?」などと笑顔で駆け寄ってきてくれるようになり、やりがいを感じる日々でした。
担任になって3ヶ月が経った頃、中途入社してきたパート保育士Eさんが、私のクラスにフリー保育士として配属されました。
30代前半のEさんは、保育士歴10年以上のベテラン保育士。
仕事もよくこなしてくれるので、私も担任としてとても助けられていました。
しかし、一緒にクラスをまわしているうちに徐々にEさんの様子が変わっていきました。
初めのうちは「ここはこうしたほうがいいかもよ?」というようなアドバイスをしてくれていました。
初めての担任ということもあり、不慣れな点も多かったので、経験豊富なEさんの助言には助けられていました。
しかし、だんだんと「次は自由遊びじゃなくて、制作にしよう」「昼食のあとは絵本じゃなくてパズルにして」などと、日々の活動内容をEさんに勝手に決められてしまうようになっていきました。
担任は私なのにな、とモヤモヤした日々を送っていましたが、日ごとにEさんの行動はエスカレート。
私が設定した保育を勝手に変更してしまう(例えば、制作活動をしようと思ってやり始めたのに勝手に片付けられてしまい、違う活動を始められてしまう)ようになっていきました。
子どもたちも、急にその日の活動が変えられてしまうので戸惑っている様子でした。
いくら私が不慣れだからといって、まるでクラスを乗っ取られてしまっているような気分になり・・・
私は思い切って「アドバイスはありがたいのですが、主活動は私が決めた日案で行ないたいです」とEさんへ伝えてみました。
するとEさんは
- 「あなたは活動へのやる気がない」
- 「活動が少なすぎる」
- 「経験の浅いあなたに文句を言われる筋合いはないわ」
等と、今までのうっぷんを晴らすかのように次から次へと私に対しての文句を言い放ってきたのです。
私の園では経験年数に関わらず、パート保育士は担任を持つことありません。
Eさんも、それを承知の上で自らパート保育士という立場を希望して入社してきたはずなのですが…。
そのことを主任に相談したところ、主任と私、Eさんの三者で面談をする機会を設けてもらえました。
どうやらEさんの言い分としては
「自分より経験の浅い保育士が担任をして、担任手当をもらってるのが納得いかない」
「私のほうがうまくクラスをまわせる自信がある」
ということのようでした。
今まで自分なりに頑張ってきた担任業務について否定されたことに悲しみや悔しさを覚えましたが、経験が浅く不慣れなことは確かだったので、私は反論することもできずにいました。
すると主任が「では1週間、2人の立場を交換してやってみましょう!」と提案したのです。
その提案にノリノリで賛成したEさん。私は、自分がこのまま担任を外されてしまうのでは?と、とても不安でした。
さて、私とEさんの立場を入れ替えた1週間が始まりました。
Eさんは自信満々、あらゆる活動を子どもたちに提案し、行なっていきました。
私はフリー保育士としてEさんの指示を受けながら活動をサポートしていきました。
ところが、子どもたちはEさんの次から次へと取り入れられる活動になかなかついていくことができず、途中でやめてしまったり、そのうちに最初からやろうとしなかったり…
自分の思ったように子ども達が動かないことにイライラしている様子のEさん、ついに週半ばで「ダメな子たちね!」と、保育士として問題のある発言をしてしまいました。
その問題発言はすぐに主任の元に伝わり、Eさんの担任体験は途中で終了しました。
Eさんは「このクラスの子達はできない子が多かったが、他のクラスならもっとうまくまわせる」等と主張していましたが、そこで主任がピシャリ!
「このクラスの子達は、のんびり屋さんでゆったり過ごしたい子が多いの。子どもたちに合わせた活動をいつも先生(私)は行なっていたのよ。子どもたちの姿を理解せずに、あれもこれもと活動させようとするEさんが担任に向いているとは思いません。」
「担任手当が欲しければ、他の保育園へ転職してもらってかまいません。」
それを言われたときのEさんの悔しそうな顔を、私は忘れられません。
結局Eさんはそのままフリー保育士として、私は担任を続けることになりました。
一緒にクラスをまわすことに気まずさはありましたが、Eさんは主任にピシャリと言われたおかげか、その後勝手な保育をしてくることはなくなりました。
主任の「1週間お試しで立場を入れ替えてみる」という提案があったからこそ、今回のイラっとを解決することができました。
私の担任業務を評価してくださり、またEさんの日頃の保育の様子をよく見ていてくれた主任だからこそできた提案に、ただただ感謝です。
ベテラン保育士のパートに悩んでる保育士へのアドバイス
園によっては、自分より経験の豊富な先生が立場的に自分の下につくことも多いかと思います。
今回のようにやりにくいと感じたときは、まず主任など、話しやすい先生に相談してみると良いかと思います。あなたの頑張りを、きっとどこかで知ってくれている先生がいるはずです。
もちろん、自分の努力を認めてもらえるように日々の保育に励むことも大切だと思います。
あの頃の経験、主任の言葉を忘れずに、今も子どもたち一人ひとりの姿を大切にしながら担任業務に励んでいます!
おすすめ転職エージェント:キララサポートの口コミ
保育士として自信がついたので、去年思い切って転職をしました。
その時に利用したのは「キララサポート」です。
歴史ある転職エージェントらしく、すごい対応が丁寧でした。
教育がしっかりされているのでしょうね
紹介された保育園の中には、他の転職エージェントでも紹介された求人もあったので求人数は多いと思います。
丁寧に話を聞いて貰いたい人にはおすすめの転職エージェントだと思います。
カッコいい主任の話をしてくれた保育士さん
遅番からの早番はマジかんべん さん
保育園の業務で好きなのは、ぼーっとしてる子どもの表情を見ている事です。
他のお友達の遊びに気持ちだけ参加してる姿は子どもの可愛さが凝縮されてると思います。
ストレスが溜まった時には推し声優のCDを聞いて癒されてます(笑)
友達にいうと笑われるのですが、徐々に友達にも浸透してきてます!