こんにちは埼玉県朝霞市で働いてる30歳、8年目の保育士です。
食育ってとっても大切ですよね。
保育園だとみんなと一緒に食材に触れたり、野菜を育てたりできますが、ご家庭だとなかなかできません。
でも絵本でできる食育もけっこう多いんですよ。
好き嫌いが多くて困る!
とお悩み中のお父さん、お母さんに是非、読んで欲しい絵本が
「やきざかなの のろい」作:塚本やすし です。
絵のタッチも内容も、すこーしだけ怖いですが2歳くらいから小学生まで楽しめる絵本です。
「やきざかなの のろい」 のあらすじ
焼き魚を食べるのが嫌いな男の子がいました。
男の子が焼き魚を食べているふりをしていると、お母さんに怒られてしまいます。
その後、男の子がお風呂に入っていると、さっき男の子が食べ散らかした焼き魚がお風呂に入ってきて、嫌わないでちゃんと食べてくれと男の子に催促します。
そして寝ているときにも、焼き魚が男の子の布団にやってきてとなりで一緒に寝てしまいます。
翌日、朝食を食べていると、また焼き魚がやってきます。
そしてまた男の子に嫌わないでちゃんと食べてくれと催促します。
ついに男の子は怒って、焼き魚に大嫌いだと告げます。
それでも焼き魚は引き下がらず、男の子の後を追ってしつこく催促し続けますが、男の子が拒否し続けると、焼き魚は男の子を食べようと襲い掛かります。
食べられたと思ったら、道に転がり落ちる男の子。
それでも追いかけてくる焼き魚を飛んできた野良猫が食べてしまいます。
男の子は助けてもらった御礼にその野良猫を家で飼うことにしました。猫は、焼き魚の美味しい食べ方を男の子に教えます。
一緒に食べることで男の子は焼き魚を好きになります。
最後に、こんなに焼き魚を好きになってしまったのは焼き魚の呪いかもしれないと男の子は思うのでした。
「やきざかなの のろい」 のレビューとおすすめポイント
魚や猫といった名詞を認知していたり、好き・嫌いといった感情の表現を理解しているのであれば、発達の度合いにもよりますが下は2歳後半~小学生くらいまで幅広く読み聞かせに使えると思います。
ストーリー展開やキャラクター設定も複雑ではなくわかりやすく、1ページ内の行数も多くて10行以下で見やすく文字数も多くないです。
食育にも使える絵本です。
魚(とくに焼き魚)を食べるのが苦手な子や、嫌いな食べ物がある子におすすめしたい絵本です。
自分が食べなかった魚が喋って追いかけてきたり、食べようと襲い掛かってきたりとシュールでちょっぴり怖い展開は子どもたちに人気です。
食事中に苦手な食品が出た際、「これが〇〇ちゃんの布団に入ってきたらどうする~?いま食べちゃおっか!」と声掛けをしたり、子どもの想像力を膨らませる会話もできると思います。
絵本の中で、お母さんは焼き魚を綺麗に食べられる人として登場しますが、もし絵本の読み手である人が焼き魚を綺麗に食べることが苦手であったり焼き魚自体が嫌いであるならば、この絵本をきっかけにして親子で焼き魚に挑戦するというチャレンジもできると思います。
焼き魚だけでなく、嫌いなものや苦手なものがあるならチャレンジを楽しみながらぜひ克服してみてほしいと思います。