保育園の人事をやっている、ひよこりすウサギです。
この記事では
- こんな保育園もう辞めたい!
- 新しい保育園に転職したい!
- けど何をしたらいいかわからない
という保育士さんのために
失敗しない転職方法を5つのステップに分けて
5つの応募方法のメリットとデメリットと一緒に紹介します。
保育士が転職する時にとにかく本当に大切な事!
始めにとっても大切な事をお伝えしておきます。
保育士が転職する時にとにかく大切なのは
すぐに転職活動を始めない
ということです。
じゃあ、転職活動をしないで何をするの?というと
- こんな保育園もう辞めたいと思った原因の確認
- こんな保育園で働きたいと思う条件の確認
です。理由はこの後で説明していきますので、もしも
- すぐに求人サイトで保育園をとにかく探そうと思ってた
- どの転職エージェントに登録しようか迷っていた
という保育士さんは是非、この後も読み進めてください。
ウサギ
転職は人生の重要なイベントです!ちゃんと準備してからはじめましょう
【ステップ1】:退職したいと思った原因を確認
今の保育園に入社する時から
こんな保育園で働きたくない
と思っていた保育士さんはいないと思います。
転職をするなら、まずは
どうしてこんな保育園もう辞めたいと思ったのかを確認しないと
新しい保育園に転職したとしても、すぐに退職したくなってしまう可能性があります。
めんどうくさいと思うかも知れませんが、退職したいと思った原因をしっかり確認しましょう。
- サービス残業が多い
- 有給を使わせてくれない
- パワハラがひどい
のようにブラック保育園だったから退職したい
という保育士さんも少なくないと思いますが
自分がどんなところにストレスを感じやすいかを知る事が目的なので幅広く考えてみて下さいね。
ウサギ
転職は自分を知る事からはじまりますよ
【ステップ2】:どんな保育園で働きたいかを確認
お給料が良くて休みがたっぷり、人間関係がよくて保育方針がピッタリ
そんな完ぺき保育園で働けたらよいのですが保育園も事業なので完ぺきな保育園は多くありません。
保育園を選ぶ時には
- 絶対に外せない条件
- できれば叶えたい条件
- 妥協できる条件
をそれぞれ決めておくと
こんな保育園で働きたかったわけじゃない
という悲劇をある程度防ぐ事がきできます。
条件分けは細かく分けすぎると大変なので
以下の条件に優先順位をつけて決めるのがおすすめです。
この6個の条件は保育園のHPや求人サイトでもあるそれなりに確認する事ができるので効率的に保育園の選定が可能になりますよ。
優先順位はあくまで転職のときの目安なのでざっくり決めておけばOKです。
新卒保育士のおおよその転職目安
それぞれの条件について参考程度ですが新卒の保育士さん向けの目安はこんな感じです。
給与年収:年収300万円前後※給与とボーナスのみ
役 職:保育歴5年目:リーダー 主任:保育歴10年目 なら一般的
年間休日:年間休日100日以下:少ない 年間休日110日:普通 年間120日以上:多め
福利厚生:保育園の特徴によりけり
勤務環境:残業時間:15時間なら一般的 法令順守できてるか確認必須
保育方針:保育指針と現場は温度感が違う事が多い
保育園によって本当に違うのであくまで参考程度に考えて下さいね。
ウサギ
今の保育園の条件が転職した方がいい条件なのかを考えてみよう
【ステップ3】:10年後にどんな保育士になっていたいか考える
なかなか転職活動の話になりませんが、退職を繰り返さない為にはここも重要なのでがんばりましょう。
ここをしっかりイメージできていないと転職する時の条件に矛盾が出てくる場合があります。
そんな時はあせらないでステップ2に戻りましょう。
転職は5回もしていれば多い方です。
そして転職回数が多ければ多いほど難易度が上がっていきます。
転職は慎重すぎるくらいでちょうどいい感じです。
10年後にどんな保育士になっていたいか
といわれてもイメージができない人は
10年後に
- どのくらい年収が欲しいか
- 役職についていたいか
- どんな保育スキルを身につけていたいか
- どの地域で生活していたいか
- 転職は何回しているか
などを考えるとイメージしやすいのでおすすめです。
転職をするのは退職したいから以外にも
- 役職に就きたい
- 年収を上げたい
というポジティブな理由もあります。
10年後の自分をイメージする事はキャリア形成をする上で非常に重要になります。
ウサギ
園長をめざす! ずっと子どもと接していたい! キャリア形成はひとそれぞれ
【ステップ4】:5つの応募方法のメリットとデメリット
転職するには保育園に応募しないとはじまりません。
保育園へ応募するする方法は全部で5つあります。
それぞれのメリットとデメリットと併せて説明します。
保育園にある募集の張り紙
張り紙やポスターで保育士を募集している保育園でのみ可能な応募方法です。
小規模な保育園で見かける事が多いですが、最近では大手の保育園でも見かける事があります。
ピンポイントでこの保育園で働きたい!
という保育士さんにおすすめの応募方法です。
メリット
- 園内を確認できる
- 園長や保育士と直接話せる
- 面接までスピーディー
張り紙やポスターを見た
と言えば保育園の中を見学させてくれたり、園長とそのまま話ができる場合があります。
入社まで園見学ができない法人が増えてきているので園見学が高い確率でできるのは大きなメリットです。
また、園長に人事権がある場合にはその場で面接日時を決めたりできることがあります。
デメリット
労働条件が不明
募集が終わってる場合がある
張り紙やポスターに情報を書き込めるスペースが限られています。
募集している事はわかっても、けっきょくHPや求人サイトで労働条件を調べないといけません。
面接まで労働条件が分からない、なんてこともあるので注意が必要です。
保育園の従業員が張り紙を外し忘れている事もあるのでまずは保育園に確認しましょう。
友達や保育士仲間からの紹介
最近ではリファラル採用と呼ばれる紹介制度を利用した応募方法です。
大きな法人の場合には紹介した保育士さんに紹介料を支払っている保育園が増えています。
友達と一緒に働きたい保育士さんにおすすめの応募方法です。
メリット
- 知ってる友達と一緒に働けるから安心
- 友達から保育園の様子を聞ける
- 入社時にお祝い金が貰える場合がある
新しい保育園に転職する時に友達がいるのは保育士として安心することができます。
また、入社する前に保育園の内情を聞けるので働いた時のイメージがしやすいのが最大のメリットです。
保育園によっては従業員の紹介で入社した場合にお祝い金が貰える場合があります。
デメリット
- 不採用の時に気まずい
- 友達と同じ園で働けないこともある
- 情報が偏っている可能性がある
友達の紹介だからといって合格できるわけではありません。
そして不採用になった場合の友達との気まずさはなかなかです。
友達と同じ保育園には配属させないという保育園も多いので友達と一緒に働けないことも少なくありません。
また、友達の感じている就業状況はその人だからという可能性があります。
実際に働いたときにギャップを感じる事があるかもしれません。
保育園のHPからの応募
保育園が運営しているホームページからエントリーする応募方法です。
ポスター・紹介とおなじで保育園としては採用単価が抑えられるので嬉しい応募方法になります。
働きたい保育園が決まっている場合や転職に自信がある保育士さんにおすすめです。
メリット
- 園長や人事と直接やり取りできる
- 入社時にお祝い金が貰える場合がある
採用に関わる園長や人事と直接やり取りができるが最大のメリットです。
気になる条件や保育環境など気になる事を質問する事もできます。
また、紹介制度とおなじで入社時にお祝い金が貰える場合があります。
デメリット
その保育園にとって悪い情報がわからない
不採用でも履歴書を送らされる可能性がある
保育園のホームページには保育園が伝えたい情報がたくさん載っています。
逆にいうと応募者に伝えたくない保育園の情報を見つける事はできません。
また、保育園のイメージを悪くしたくないという理由から不採用だとわかっていても
履歴書の郵送を言われて、書類選考で不採用にされる可能性があります。
求人サイトを利用した応募
保育園が料金を支払って掲載された媒体を経由した応募方法です。
ポスター・紹介・HPと違って多くの保育園の求人情報をみる事が出来るのが特徴です。
他の応募方法とおなじで条件交渉などは自分で行う必要があるので
特定の保育園で働きたいという保育士さんの中でも転職に自信がある保育士さんにおすすめです
メリット
- 多くの保育園の情報を比べることができる
- お祝い金が貰える場合がある
- 園長や人事と直接やり取りできる
労働条件やアピールポイントなどがわかりやすく整理されているので多くの保育園を見比べて
良い点と悪い点を見比べる事ができます。
また、求人サイト経由で入社するとお祝い金が貰える場合があります。
デメリット
- ホームページより情報量が少ない
- ホームページしか募集していない保育園もある
- 不採用でも履歴書を送らされる可能性がある
保育園のホームページに比べると保育園の方針や福利厚生などの情報量は多くありません。
また、保育園によっては自社ホームページでしか募集していない場合もあります。
ホームページ応募と応募する入り口が違うだけなので不採用が決まっていても
とりあえず履歴書を送らされる可能性はあります。
転職エージェントを利用した応募
他の4つと大きく異なり、面接を除いて入社が決まるまで保育園の担当者と直接連絡を取らない応募方法です。
履歴書の書き方から条件交渉まで転職エージェントがサポートしてくれるので、
転職に慣れていない保育士さんにおすすめです。
メリット
- 多くの保育園の情報を比べることができる
- 履歴書や職務経歴書の手直しをしてくれる
- 労働条件の交渉をしてくれる
- 保育園が教えたくない情報も知る事ができる
他の応募方法と違って多くの事を転職エージェントによってサポートしてくれます。
履歴書の誤字脱字チェックだけでなく、書類選考に通りやすいように修正してくれたり
言いにくい年収の交渉なども対応してくれます。
また、保育園の情報は良い部分だけでなく、悪い部分も質問すれば教えてくれますよ。
デメリット
- ホームページしか募集していない保育園もある
- 内定まで保育園と直接連絡がとれない
- 紹介会社から電話が掛かってくる
転職エージェントに紹介料を支払う必要があるので
保育園によっては転職エージェントを利用していない保育園もあります。
入社までは紹介会社が保育園との間に入るので転職エージェントと電話でのやり取りが発生します。
デメリットもありますが、転職エージェントは保育士さんの転職に大きな力になるのは間違いありません。
転職成功の手助けをしてくれる転職エージェントについて詳しく知りたい人は下の記事を参照してください。
【保育士必見】おすすめの転職エージェント8選!おすすめランキング
応募方法の比較まとめ
保育園に応募する方法は5つあって
それぞれのメリットデメリットについてお話しましたが
結局、私はどの方法で応募するのが向いているの?
という人の為にわかりやすく比較表を用意しました。
張り紙・ポスター | 友達紹介 | ホームページ | 求人サイト | 転職エージェント | |
---|---|---|---|---|---|
お祝い金 | 貰えるかも | 貰えるかも | 貰えるかも | 貰えるかも | 貰えない |
連絡をとる人 | 保育園 | 保育園 | 保育園 | 保育園 | 紹介会社 |
園見学の交渉 | 自分 | 自分 | 自分 | 自分 | 紹介会社 |
労働条件の交渉 | 自分 | 自分 | 自分 | 自分 | 紹介会社 |
保育園の情報量 | 少ない | 少ない | 多い | 少ない | 多い |
保育園の比較数 | 少ない | 少ない | 少ない | 多い | 多い |
情報の内容 | 募集のみ | リアルな情報 | イメージ良い情報 | シンプル | 良い悪い両方 |
かかるお金 | 履歴書 | 履歴書 | 履歴書 | 履歴書 | 無料 |
誤字脱字の確認 | なし | なし | なし | なし | あり |
書類の手直し | なし | なし | なし | なし | あり |
5つの応募方法を簡単にまとめると
といった感じで、それぞれメリットもデメリットもあります。
応募方法の詳しいおすすめについては下の記事を参照してください。
保育園の人事が解説!転職エージェントとHP応募どっちがおすすめ?
ウサギ
転職に自信がある人はHPや求人サイトがおすすめ
転職に自信がない人には転職エージェントがおすすめ
【ステップ5】:いよいよ転職活動開始
応募方法のメリットとデメリットを確認して
自分にあった応募方法がわかったらいよいよ転職活動の始まりです!
といってもここまできたらあとは履歴書を用意して
5つの応募方法の中からあなたが決めた
- 絶対に外せない条件
- できれば叶えたい条件
- どうでもいい条件
にあった保育園を選べばOKです。
もし、転職するにあたって上の3つの条件が決まっていない場合には
ステップ2のどんな保育園で働きたいかを確認
に戻ってちゃんと決めてから転職活動をはじめましょう。
ステップ4まで順番に進んできている人は
面接の時に質問されて困りがちな
- 今の保育園の退職理由
- 転職先の保育園の志望動機
- 将来どんな保育士になりたいか
- 転職で叶えたい事
の受け答えができるはずです。
自信を持って転職活動を始めましょう。
履歴書の書き方について詳しく知りたい人は下の記事を参照してください。
【例文付き】保育士が転職に成功する志望動機の書き方!ライクアカデミー編
面接の時の服装と受け答えについて詳しく知りたい人は下の記事を参照してください。
保育士の面接対策!転職時に好印象を与える服装や受け答えを保育園人事が答えます
もっともっと良い転職先を見つけよう
転職先から内定が貰えていれば転職は成功!
なのですが、せっかくならより良い保育園に転職したいですよね。
もっともっと良い転職先を見つけるのはどうしたらいいのかというと
転職先の選択肢を増やす
しかありません。
そのためにはいっぱい応募して、たくさん内定を貰う必要があります。
目安として
転職活動をする場合には少なくとも10社以上の保育園に応募する事をおすすめします。
売り市場の保育士は一般的な業種に比べて内定を貰いやすいトレンドにあります。
でも、やっぱり待遇のいい保育園は倍率も高し、面接も厳しい傾向にあります。
ひとつの内定に浮かれないで3つ以上の内定を貰うつもりで転職にのぞみましょう。
応募時のワンポイントアドバイス
転職活動を始めたばかりのうちは転職したい保育園は応募しないのがポイントです。
ではどんな保育園に応募するの?
という事です。
じゃあどんな保育園に応募するのかというと
最初の2~4社くらいは受かっても行かないかもレベルの保育園に応募します。
落ちてもいい保育園なので緊張せずに面接もうけられるので面接の練習にはもってこいです。
面接に慣れてきてから本命の保育園に応募するのがおススメです。
- 滑り止めの保育園:5園
- 本命の保育園:5園
- 後から見つけた保育園:5園
みたいな感じで応募のイメージしておきましょう。
ウサギ
面接のタイミングは1週間~2週間の間に集中させるのがおすすめ
まとめ:保育士の転職で大切なのは準備です。
- 退職理由・原因・転職で叶えたい事を確認 ※面接で質問される事も多い
- 保育園への応募はそれぞれメリットデメリットを考える
- 転職する時は10社以上に応募する
転職は人生でも数回しかない大きなイベントです。
後悔しない様にしっかり準備を整えてから望みましょう。