いろんな保育士さんの悩みを解決してきた保育園の人事をやっています。
ひよこりすウサギです!
この記事では
子どもの保育は楽しいんだけど
園長や保護者との人間関係が上手くいかない
人間関係でもう悩みたくない!
という保育士さんに向けて、保育園で人間関係がビックリする程改善するコミュニケーション方法について研修してる自分が
超効果的なコミュニケーションの改善方法について説明していきます。
新卒の保育士さんでも分かるように丁寧に説明するので安心して下さいね
保育士が悩む人間関係を解決する方法とは
保育園の中で働いていると悩みの種になりやすいのが人間関係です。
優先順位の違いや考え方の違いが「なんとなく嫌」「苦手な人」になるケースが少なくなりません。
そこで、人間関係の悩みを解決する方法の1つとして
優先順位のつけ方と考え方を4つのタイプに分けるとそれぞれのタイプによって納得しやすいコミュニケーション方法が見えてくる。
というコミュニケーションテクニックができました。
このコミュニケーションテクニックは「コーチング」や「ソーシャルスタイル」と呼ばれていて、有名企業の管理職研修などにも取り入れられている考え方です。
保育士さんにわかりやすく言うと
アンパンマンが大好きな子供が泣いている時にはアンパンマンのぬいぐるみを渡すと泣きやむ可能性が高い!
とりあえずドラえもんのぬいぐるみを渡したら、逆に大泣きして投げ捨てられる!(体験談)
大人も同じで、その人が大好きなコミュニケーション方法でないと話を聞いてくれない。
逆に、その人が大好きなコミュニケーション方法だと話がはずんだり、ちゃんと話を理解してくれるようになりますよ。
という考え方です。
人間関係を改善するには何となくのズレを確認する事が大事ですよ
保育士の人間関係をつくる4つのタイプ
このコミュニケーションテクニックには優先順位のつけ方と考え方で分けた4つのタイプが登場します。
4つのタイプは「コントローラー」「アナライザー」「プロモーター」「サポーター」と呼ばれています。
慣れない言葉でイメージがわかない・・・
という人もいるとおもうので今回はこの4つのタイプを動物に例えて説明していきます。
- 「コントローラー」→ライオンタイプ
- 「アナライザー」→オオカミタイプ
- 「プロモーター」→ネコタイプ
- 「サポーター」→イヌタイプ
タイプを分けるポイントは2つ
優先順位のつけ方・・・「自分優先」or「全体優先」
考え方の種類 ・・・「感情的な考え方」or「冷静な考え方」
4つのタイプに分けていますが、人によってふり幅がそれぞれあります。
隣のタイプとは考え方や性格も合う事が多いので、ネコ寄りのライオンタイプやオオカミ寄りのライオンタイプと更に細分化する事もできます。
弱に真逆の位置にいる対応同士は価値観や進め方も理解しにくい関係にあります。
ちなみに、この4つのタイプは性格や行動の特徴で分けているだけなので、どのタイプが偉いとかはありません。
それぞれのタイプの特徴とどんなコミュニケーションを取ればいいのかを併せて説明していきますね。
優先順位と考え方もどっちが良い悪いはありませんので注意してください。
ライオンタイプの特徴
ライオンタイプは結果とスピードを優先させる傾向が強く、で意見の対立を特に嫌います。
成果や結果に対しては敏感ですが、根拠やプロセス、人間関係には意外と鈍感だったりします。
ポジティブ思考の人や考える前に行動するアクティブな人が多いタイプです。
良く言えば決断力に優れる頼れるリーダー
悪く言えば人の話を聞かない無神経の自己中
といった感じです。
ライオンタイプとのコミュニケーション
ライオンタイプとコミュニケーションを取る際には目的や結論をハッキリさせてから進めるのがおすすめです。
ライオンタイプは目標や目的を伝えればドンドン行動して結果も早く出してくれます。
反面、わかりやすくシンプルに伝えないと独自の解釈をして勝手にアクションを起こす可能性が高いので注意が必要です。
コミュニケーションのポイント
【園長・主任】
- 「これ」をやった結果「こう」なりました!のように、結論を先に伝える
- 提案する時には複数パターンを用意しておいて、そこから選んでもらう
- 指示に対して意見する時は同意してから、疑問点に答えて貰う形で伝える
【後輩保育士】
- 指示を出す時は目的を伝えたら、やり方や方法を任せて細かい指示を出さない
- 褒める時は本人のアクションに対する結果を褒める
- 注意する時はシンプルに伝える
あなたがライオンタイプの場合
ライオンタイプの持ち味はその行動力と決断の早さです。
園長が決めた目標や方針をしっかり理解できれば、周りの保育士さんを引っ張る事で人間関係の悩みを解決する事ができます。
逆に、相手の話をしっかり聞かないで早合点したり、勇み足で先走る事が他の保育士さんの人間関係の悩みに繋がります。
人の話を最後まで聞いて、話し合いの後にお互いの認識をしっかり確認する事が人間関係を改善するポイントです。
オオカミタイプの特徴
オオカミタイプは理論と正確性を優先させる傾向が強く、説明ができない意見や指示を特に嫌います。
大成功よりも失敗しない事を好み、提示された情報に疑問が無くなるまで質問は止まりません。
ロジカルな考え方をする人や慎重に行動する人が多いタイプです。
よく言えば理論的で計画的なしっかりした人
悪く言えば理屈っぽいく、人に無関心な完璧主義者
という感じです。
オオカミタイプとのコミュニケーション
オオカミタイプとコミュニケーションを取る際には根拠をハッキリさせて、正確な数字を準備してから進めるのがおすすめです。
オオカミタイプはバラバラの情報をわかりやすくまとめたり、計画をしっかり作ってくれます。
ただし、根拠が弱かったり、提示された内容に少しでも疑問が残った場合、アクションを起こしてくれない可能性が高いので注意が必要です。
コミュニケーションのポイント
【園長・主任】
- 「これ」を「こうする」と「こうなる」の様に、ロジカルに伝える
- 提案する時は裏付けとなる資料を用意しておく
- 指示に対して意見する時は根拠にそって具体的な仮説を立ててから伝える
【後輩保育士】
- 指示を出す時は目的や理由を具体的に伝え、その結果どのような効果があるかを細かく説明する
- 褒める時は本人が工夫した事や頑張ったプロセスを褒める
- 注意する時は原因と結果を整理して伝える
あなたがオオカミタイプの場合
オオカミタイプの持ち味は物事を客観的に見える冷静な考え方です。
保育園が抱えている問題をピックアップし、傾向と対策を分析する事で人間関係の悩みを解消する事ができます。
逆に、理屈にこだわりすぎて動きが遅れたり、感情に寄り添わない言葉が他の保育士さんの人間関係の悩みに繋がります。
理論的な分析や効率的な考え方にプラスして、人の気持ちや思いを配慮する事が人間関係の悩み解決のポイントです。
ネコタイプの特徴
ネコタイプは注目される事を優先させる傾向が強く、否定されたり、束縛される事を特に嫌います。
全体の利益よりも自分が注目される事に興味があり、周りへの影響力を強められるのであれば自己犠牲や利益損失も気にしません。
次々に新しいアイデアを出す反面、飽きやすく長続きしない一面があります。
独創的なアイデアを出す人や調子のいい人が多いタイプです。
よく言えばオリジナリティ溢れる天才肌
悪く言えば調子がいい気分屋
という感じです。
ネコタイプとのコミュニケーション
ネコタイプとコミュニケーションを取る際には、イメージや感情を少し大げさなくらい伝えるのがおすすめです。
ネコタイプは今までにない斬新な考えや最新の情報を皆に提供してくれます。
逆に安定した過去の実績やネガティブな発言は否定される可能性が高いので注意が必要です。
コミュニケーションのポイント
【園長・主任】
- 細かい情報よりも全体像やイメージを伝える
- 提案する時はポジティブな情報を前面にだして伝える
- 指示に対して意見する時は肯定的な言い方で伝える
【後輩保育士】
- 指示を出す時はあなただから頼みたい事を伝え、頻繁に褒める
- 褒める時は本人自身やオリジナリティを褒める
- 注意する時は否定せず、こうするともっと良くなると伝える
あなたがネコタイプの場合
ネコタイプの持ち味は常識にとらわれない自由な発想です。
最新のトレンドや流行を他の保育士さんに提供して、新しい価値観を作り出す事で人間関係の悩みを解決する事ができます。
反面、飽きてモチベーションが下がったり、計画を途中で大きく変更したりする事が他の保育士さんの人間関係の悩みに繋がる事があります。
周りのペースに合わせたり、オリジナリティに拘り過ぎない事が人間関係の悩み解決のポイントです。
イヌタイプの特徴
イヌタイプは全体の調和と人の感情を優先させる傾向が強く、人の気持ちを無視した行動を特に嫌います。
自分の利益や成果よりもチームワークを優先させ、相手にしっかりと寄り添い、自分よりも相手の心情を大切にします。
反面、決断に時間がかかり、最終的に判断を他人にゆだねる事も少なくありません。
世話好きな人や優柔不断な人が多いタイプです。
良く言うと人の気持ちが分かる優しい人
悪く言うと自分がなく決断力のない人
という感じです。
イヌタイプとのコミュニケーション
イヌタイプとコミュニケーションを取る際には、しっかりと時間をとって、感情や気持ちを一緒に伝えるのがおすすめです。
人の意見をちゃんと聞いてくれるタイプなので、比較的コミュニケーションは取りやすいのですが、結論や判断に時間がかかります。
頼られる事に前向きなので、頼りやすい存在ですが、限界まで1人で抱えてしまう事があるので注意が必要です。
コミュニケーションのポイント
【園長・主任】
- 丁寧に感情やプロセスもちゃんと伝える
- 提案する時は協調性や全体がよくなる事を伝える
- 指示に対して意見する時はどう思って意見したのかを伝える
【後輩保育士】
- 指示を出す時は無理してないかを確認する
- 褒める時は感謝とねぎらいを頻繁に伝える
- 注意する時は優しく丁寧に時間をかけて伝える
あなたがイヌタイプの場合
イヌタイプの持ち味は相手に寄り添える協調性の高さです。
相手の立場に立って気持ちを理解したり、発言しやすい環境を作ってあげる事で人間関係の悩みを解決する事ができます。
反面、当たり障りない言葉や、はっきりしない行動が他の保育士さんの人間関係の悩みに繋がる事があります。
人の意見をしっかり聞きながら、はっきりとした自分の意見を発信する事が人間関係の悩み解決のポイントです。
保育士の人間関係で大切な事
タイプ別のコミュニケーション対策は普段の何気ない会話から、ミーティングまで様々な事に活用する事ができます。
己を知り、相手を知れば100戦危からず
というように、自分と相手のタイプを理解していれば苦手な人や気難しい園長に対しても、自分の伝えたい事を伝える事ができます。
しかし、タイプ別のコミュニケーション対策をお伝えするにあたって一番覚えておいて欲しいのは
自分の意見は少数派
だという事です。
人間関係の悩みは考え方や優先順位の違い原因が原因になる事が少なくありません。
そして周りにいる保育士さんの75%はあなたが普通だと思っている価値観と違った価値観をもっています。
日本中の保育士さんが人間関係に悩んでいるのも納得ですね。
コミュニケーションはうまくいかなくて当然だと思って、相手の気持ちになって進めていきましょう。
人間関係の悩みを解決するコミュニケーション対策まとめ
最後に今回お伝えしたタイプ別のコミュニケーション対策をまとめておきますので見てみて下さいね。
今回の記事で保育士さんの人間関係の悩みが少しでも解決出来たら嬉しい限りです。