先輩保育士がいると帰れません!新卒が受ける理不尽な伝統「正座会」

認可外保育園で保育士として働いていている、ブランク明けの保育士です。

どこの幼稚園でも保育園でも、それぞれの園で独自のルールやしきたりがあったりしませんか?

ちょっと笑えるものから、正直意味あるの?という理不尽なものまで様々だと思いますが、私が勤めていた保育園は本当に理不尽なしきたりがありました。

これからお話するのは、まるで軍隊のような保育園で体験した話です。

伝統は大切ですが、中にはなくなった方がよい、悪習もあります。

保育園選びは、よくよく注意しましょうね。

スポンサーリンク

新卒で入った理不尽な伝統満載の保育園

これは私が新卒の時に入社した、軍隊のように厳しい上下関係の保育園で働き始めた時の話です。

当時勤めていた保育園は、創立20周年を迎える歴史のある保育園でした。

この保育園はオープンしてから作り上げられてきた伝統の裏で、新人職員に対するおかしな古いしきたりがたくさん残っていました。

まずはじめに驚いたのは新人は誰よりも早く来て、誰よりも遅く帰るというものでした。※歴史を感じますね

まだ慣れない新人の保育士が時間がかかるために早く来たり、帰りが遅くなっていたものが「私の時代には…」の積み重ねで、いつしかルールのようになり、代々引き継がれていました。

私も同期も例にもれず、先輩先生から「1番に来てね、先輩が帰るまでは帰っちゃダメだよ」とまるで当たり前のように言われました。

当然、早朝手当も残業手当もありません。

入社してすぐの慣れないうちは、帰ろうと思っても明日の準備が終わらないので帰ることができないし、仕事が終わらないから朝は早く来るといった自分のためのサービス残業でした。

しかし、何か月かたって「お、今日は早く帰れるかも」と思う日であっても早く帰る事は許されません。

10年目の先生が帰り、7年目の先生が帰り、5年目、3年目、2年目が帰ってやっと私たちが帰れるのです。

先輩保育士達がいなくなり、やっと帰れると思っても駐車場で先輩先生が喋っていると、それを少し離れた所から伺いながら帰るのを待つこともしばしば。

先輩たちは「先に帰っていいからね〜」とは言うもののそれは建前なので「ではお先に失礼します」と帰ろうものなら後からお叱りを受けるので、私たちもなにか話さないといけないことがあるように振る舞いながら早く帰ってくれと心の中で願っていました。

夏はまだ良いですが、冬になると寒いし真っ暗だしなんで用もないのに職場に居なきゃいけないの!とモヤモヤしていました。

そんな変なしきたりはまだまだあり、先輩先生には仕事をさせてはいけないというのもありました。

運動会や発表会などの園全体の行事の準備をする時には一応全職員が集まって役割分担も決めて進めていきますが、そのほとんどは新人や2、3年目の先生が中心でした。

ベテランの先生は立ってお喋り。

ベテランの先生が少し動こうものなら新人が「代わります」と言って仕事を貰わなければならないのです。

全職員で動いて準備を進めれば早く終わるのに何故!?と疑問を抱いていました。

何故そんなしきたりが出来たのか不明ですが、ベテランの先生が動いた事に気づかず別のことをしていると中堅の先生に背中やお尻を叩かれ「早く代われ!」と目配せさせられることもありました。

そして1番ひどかったのは、正座会と呼ばれる「いびり」でした。

正座会の時は中堅の先生に新人保育士が全員呼ばれます。

中堅先生のクラスの部屋に行くと、中堅先生よりも下の代の先生たちが大集合。

クラスの中に入りお局先生の「座って」の言葉で新人保育士は全員冷たい床に正座です。

そこから3時間ほどお叱りの時間になります。

新人ひとりひとりの悪い所を先輩先生全員が発表。

「ベテラン先生に仕事をさせた」「挨拶が小さい」「言葉遣いがなっていない」「保育を勝手にすすめた」「掃除の仕方が雑」「子どもに対する態度が甘い」「保育室の壁面が少ない」などなど細かいところまで全てチェックされ、全員の前で一人ずつ、お叱りを受けます。

新人保育士はそれぞれ晒し者にされ、同期全員とても悔しい思いをしました。

初めての正座会が終わった後に、割と良くしてくれていた先輩先生が「私たちの時もあったよ」と教えてくれました。

保育業界では園によって様々なルールやしきたりがあると思います。

それが園にとって、先生たちにとって良いルールであれば園も先生も成長できますが、私が経験したことはほとんど成長できるものではなく、古くから伝わるおかしな伝統を引き継いだものでした。

要らない古いしきたりは無くし、必要な伝統は守っていく。

そんな風に園を良くしたいと思いました。

以前の保育園では古いしきたりのせいでベテランや先輩の目がいつも光っていて1つ動くにも「間違っていないか?」「叱られないか?」とビクビクしながら動いていたし、自分の意見など先輩には絶対に言えませんでした。

それに対し、今勤めている保育園は日々、様々な角度から保育やルールを見直しアップデートできる良い習慣があります。

新人も先輩もベテランも関係なく皆が平等の立場で話し合いができるので職場の人間関係もとても良好です。

保育や園を良くしたいのであれば、古い伝統に囚われず新しい声にも耳を傾け、職員全員で良い環境を作ってほしいと思います。

保育士におすすめの利用した転職エージェント

新卒で働きはじめて、さすがにこの保育園はおかしい…

と思ったのは3年目の24歳の時。

中学校の同窓会で再会した幼馴染の保育園の話を聞いた時です。

残業代は支払われるし、シフト制で遅番まである幼馴染の保育園には、正座会もありませんでした(笑)

幼馴染も最初はブラックな保育園に勤めていたのですが、転職エージェントを利用してちゃんと保育園の情報を聞いて転職したらいい保育園に出会えた!という事でした。

幼馴染に紹介して貰ったのは「キララサポー」という昔からある保育士に特化した転職エージェントでした。

保育園を運営しているらしく、こちらの事情もすんなり理解してくれたので話やすかったです。

産後の転職の時も利用させて貰いましたが、時短勤務ができる保育園を探してくれたのは助かりました。

正座会のある保育園の話をしてくれた保育士さん

手づかみ食べの後はお米が靴下にくっつく さん

私が保育士をしていよかった、と思うのは縦割りのお散歩の時です。

年上園児の自慢げなエスコートとそれを嬉しそうに受け入れる年下園児のツーショットは萌えます(笑)

ストレスが溜まった時には浅漬けを作ります。

キュウリやナス、何でもいいので棒でバシバシ野菜を叩くと心がスッキリしますよ。

タイトルとURLをコピーしました