小規模保育園ってどう?転職前に保育士が知りたいメリット・デメリット、お給料事情

将来なりたい女性の職業として人気のある保育士ですが、いざ保育園で働いてみると

「仕事にやりがいはあるけど、体がキツイ」

「保育士の仕事は楽しいけど、時間に追われてやりたい保育ができない」

なんて悩みを抱えている保育士さんが多いようです。

「人間関係が悪い」「お給料が安い」「休みがない」「行事が多い」

こんな悩みを抱えて転職する保育士さんたちの間で人気が急上昇している「小規模保育園」をご存じでしょうか?

小規模保育園はその名のとおり、預かり人数の定員が少ないのが特徴です。

そのため「もっと子どもたちに寄り添った保育がしたい。」「行事などの負担が少ないところで働きたい。」といった保育士さんに人気があるんです。

名前は知っているけど、従来の保育園との違いがよくわからない、という人の為に

この記事では、小規模保育園ってどうなの?といった疑問にお答えしていきます!

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転職前に保育士が知っておきたい小規模保育園とは?

小規模保育園とは、2015年4月に施行された「子ども・子育て支援新制度」により、新たに設けられた保育事業なんですが、難しい話はちょっと苦手…

という人のために、小規模保育園の特徴をわかりやすくご紹介しますね。

小規模保育園の種類

小規模保育園は、職員の配置基準や所有資格によって、「A型」「B型」「C型」の3つに分類されます。

・A型は職員が保育士(※職員1名は、保健師、看護師、または准看護師でもOK)

・B型は職員の1/2以上が保育士

・C型は職員が家庭的保育者(市区町村が行う研修を終了し、自治体から認められた人)A型とB型では、従来の保育園より職員を1人多く配置できます。また、従来では1~2歳児の場合、子ども6人に対して1人の職員がつくのですが、C型の場合は子ども3人に1人の職員がつくんです。

ずいぶんと手厚いですよね。

転職前に保育士が知っておきたい小規模保育園の定員数

保育士が転職する前に確認しておきたいのは、働く保育園の園児の定員数です。

どんなに素晴らしい保育園であったとしても、保育士の任数にたいして園児の定員数が多いとハードな毎日を送る事になります。

転職する保育士が急増している小規模保育園の人気の秘密。

園児の定員数について紹介していきますね。

園児の定員は、6人以上19人以下の少人数

小規模保育園では、園児の定員数が6人以上19人以下と少ないのが特徴です。

従来の認可保育園では、定員が20人以上とされていますが、大きな園だと園児が100人~300人程にもなります。

それと比べると、かなり少人数ですよね。

少人数ならではのアットホームな雰囲気は、小規模保育園の大きな特徴と言えるでしょう。

預かる子どもの年齢は0歳~2歳が対象

一般的な認可保育園では、0歳~5歳の子どもを預かり対象にしていますが、小規模保育園では、2歳までの子どもが対象となります。

これは、0歳~2歳に待機児童が多いからなんです。(待機児童の約9割とも言われるほど!)そういった待機児童問題を解消するためにできたのが、小規模保育園というわけですね。

転職前に保育士が知っておきたい小規模保育園で働くメリット

小規模保育園には、実はメリットがたくさんあります。

今の保育園に少なからず不満がある保育士さんにとってもは魅力的なメリットが多いと思います。

従来の保育園にはない良さを紹介していきますね。

小規模保育園のメリット!子どもに寄り添った保育ができる

大規模保育園だと、目が行き届かなかったり、わかっていても手が回らなかったりってことありますよね。

子どもに寄り添った保育を目在している保育園は多いと思いますが、保育指針と現場の状況が大きく違っている保育園がほとんどではないでしょうか?

集団生活では、全体をまとめる必要があるため、人数が多いほど個々の対応が難しくなるのは仕方がありません。

その点、小規模だと1人1人に目が行き届きやすいので、細やかな保育が行えます。また、クラス分けや担任制をもたない園が多いので、職員全体で子どもたちを見守ることが可能です。

小規模保育園のメリット! 大がかりな行事が少ないからちゃんと休める

保育士にとって、運動会や発表会などの園行事は大変ですよね。

念入りに準備し、当日は休日出勤、終われば片付けに報告書の作成。

保護者からのプレッシャーもあるでしょう。

小規模保育園では、広い園庭や遊戯室を持たないところが多く、預かる子どもの年齢も低いことから、大掛かりな行事はほとんどありません。行事が苦手な保育士さんには、負担が少なくおすすめですよ~。

小規模保育園のメリット!人間関係が楽&連携が取りやすい

仕事をする上で、人間関係のお悩みは大きな問題です。従来の保育園では、普段の保育活動や行事を行う場合、同じ学年の担任がペアで共同作業することも…

そんな時、相性が合わないと大変ですよね。

小規模では職員の数も少なく、基本的に全体で活動するため、バランスが取りやすいという利点があります。また保護者の数も少ないので、連携が取りやすく、信頼関係も築きやすいといったメリットも!

転職前に保育士が知っておきたい!小規模保育園で働くデメリット

小規模保育園は子どもに沿った保育ができて、行事も少なくて、人間関係も楽!

とはいっても、いい事ばかりというわけではありません。

では、小規模保育園で働くデメリットはあるんでしょうか?

考えられるものを挙げてみたのでご覧ください。

小規模保育園のデメリット! 園庭などの設備が整っていないことがある

小規模保育園は、園庭や遊戯室を設けていないところが多く、子どもたちをのびのびと遊ばせるのが難しいケースもあるようです。

近くに公園などがあれば良いのですが、市街地の中にある場合は、公園までが遠い、なんてこともあるんですよね。

また、保育室も少ないため、雨の日の過ごし方には工夫が必要です。

小規模保育園のデメリット! 保育士の幅広い経験を積むことが難しい

従来の保育園と違って大規模な行事がありません。

そのため「行事は大変だけど、やりがいや達成感があって好き!」という保育士さんは、物足りなさを感じるかもしれません。

また、対象年齢が2歳児までなので、幅広い経験を積みたい人や「卒園児を送り出したい!」といった人には、デメリットになるケースも考えられます。

小規模保育園のデメリット! 職員に欠勤や欠員が出ると負担が大きい

小規模では職員数も少なめです。

そのため、ギリギリの職員数で運営している場合、急な休みや欠員が出てしまうと1人あたりの負担が大きくなってしまいます。

保育園によっては休みがとりにくい園もあるので、転職の際にはヘルプ体制が整っているか、という点は確認しておくと安心ですね。

転職前に保育士が知っておきたい!小規模保育園のお給料事情

小規模保育園で働くメリット、デメリットをご紹介したところで、最後は皆さんが気になる「小規模保育園のお給料事情」をチェックしていきましょう!

そもそも保育士さんのお給料ってどれくらい?

世間では「安い」と言われている保育士さんのお給料。

2020年度の保育士(正社員)の平均月給(※1)は「24.98万円」、賞与(年間)「66.25万円」となっています。

あくまで平均値なので、公立か私立か、勤続年数や役職によっても差は出てきますが、2017年度からの3年間は、少しずつ年収も上がっていますね。

※1 手取り金額ではなく、所得税や社会保険料の控除する前の金額

出典:賃金構造基本統計調査/厚生労働省

小規模保育園で働く保育士さんのお給料

こちらも園によって差はありますが、例えば役職のない保育士さんで比較してみましょう。

従来の保育園では公私ともに、平均月収は約30万円、年収は約363万円。

一方、小規模保育園(A型)では、月収は約27万円、年収は約323万円となっています(2019年度)。

このように見ると、従来の保育園よりややお給料は少なめです。

出典:賃金構造基本統計調査/厚生労働省

出典:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】

従来の保育園と小規模保育園、どちらで働くのが得なの?

お給料が従来の保育園よりやや少なめ、と聞いてしょんぼりするのはまだ早いです!

認可を受けた小規模保育園なら、国の「保育士処遇改善等加算」の対象になり、年々お給料はアップしますよ~。

それに、残業や行事などの負担を考えると、一概に「少ない」とも言えません(タイムイズマネーです!)

また、女性の場合、結婚や出産で仕事を離れる可能性もありますよね。

そういったブランクのある保育士さんや子育て中のママ保育士さんでも働きやすいのが小規模の魅力です。つい金額ばかり気になるお給料事情ですが、色んな角度で考えてみるのも良いのではないでしょうか?!

転職前に保育士が知っておきたい小規模保育園 まとめ

それでは最後に 転職前に保育士が知っておきたい小規模保育園 についてまとめたいと思います。

小規模保育園は「子どもに沿った保育をしたい」「行事が多すぎる」「人間関係が大変」という悩みで困っている保育士さんにおすすめな保育園です。

反面、「保育士の幅広い経験をしたい」「設備の整った保育園で働きたい」「残業でいっぱい稼ぎたい」という保育士さんにはおすすめできません。

保育士として将来園長を目指して、ばっちり稼ぎたい!

という人よりも、保育士の仕事は好きだけどプライベートも充実させたいという人に向いている保育園といえます。

今の保育園に不満がある

という人はひとつの選択肢として、小規模保育園をいれてみてはいかがでしょうか?

小規模保育園を専門にサポートする転職エージェント

子ども達によりそった保育がしたい保育士の転職先として、人気が集まっている小規模保育園ですが、大手保育園に比べると、運営の人数も少ないこともあって、大手転職エージェントを利用していないケースが少なくありません。

大手転職エージェントでは紹介して貰えない小規模保育園に転職したい保育士さんにおすすめなのは

小規模保育園を専門的に扱っている転職エージェント「保育バランス」です。

事業内保育所をはじめとする小規模保育園を専門に扱っているので、残業が少ない保育園を探している保育士さんにもおすすめです。

また、転職をサポートしてくれるコーディネーターには元保育士や元SVもいるので、保育士さん特有の悩みに理解があるのも評判が良いポイントです。

小規模保育園を転職先に検討している場合には一度相談してみてはいかがでしょうか?

上京したい保育士を専門にサポートする転職エージェント

少子高齢化が進み保育士の将来に不安をもつ人もいるかも知れませんが、新園のオープンが続いている東京の保育園では保育士を確保する為に、様々な転職エージェントを利用しています。

そのため、どの転職エージェントに登録してもたくさんの保育園を紹介して貰えます。

そんな数ある転職エージェントの中でも、上京して東京で働きたい保育士さんにおすすめなのが

上京して東京で働きたい保育士さん専門の転職エージェント「保育メトロ」です。

上京して東京近郊で働く保育士さんのためだけの転職エージェントなので、引っ越し費用も実質無料、社宅や寮が使える保育園を中心に求人を揃えてくれているのがポイントです。

毎年たくさんの上京してくる保育士さんをサポートしているので、初めての東京暮らしに関するアドバイスやあなたにあった生活地域も相談にのってくれますよ。

保育メトロ」 のコーディネーターは話をしっかり聞いてくれる事でも人気のある転職エージェントなので

  • 都内がいいけど都心過ぎないエリアで働きたい
  • 一人暮らしは初めてだから治安のいい環境で暮らしたい
  • 友達のいる○○区で家を探したい

といった、あなたの持っている希望しっかり聞いてくれます。

地方に住んでる保育士さんが東京や神奈川で働きたいと考えているなら「保育メトロ」に一度相談すると、具体的な生活や保育園の情報を教えてくれますよ。

保育メトロは「保育バランス」を運営する株式会社サクシードが運営している転職エージェントなので小規模保育園もしっかり紹介してくれるので選択肢がたくさんあるのもおすすめです。

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