ウツ病だった男性保育士が転職した事業内保育所という理想の働き方

埼玉県さいたま市の企業主導型保育園の園長をしている男性保育士です。

フリーの保育士として各クラスの補助をしたり、保育士たちのマネジメントとコーチングを行っております。

カラオケが大好きで、子どもたちと常に歌っています。

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保育士の仕事で感じる不満

私は保育の中では不満に思うことなく楽しく仕事ができています。

しかし、唯一、平等ではないと感じることがあります。

それは、仕事ができる人間ほど仕事量が多くなりがちで、給料に見合わないということです。

なぜかと言うと、仕事がうまく進められずにためてしまっている保育士のフォローをすることが多いためです。

もちろんそういった働きをしても給料に反映されることはないですし、出世しない限り同じ給料のもと働かされます。

仕事ができる人ほど損をしているようなこの仕組みが不満です。

無理をして頑張っても、私のように心を病んでしまっては何にもなりません!どうか無理はしないでください!

間違った保育士の働き方を教えられた新人保育士

これは私が最初に勤務した東京の保育所でのエピソードです。

主任の先生やほかのベテラン先生たちに「残業するのは当たり前」と教えられ、休みの日や自宅で製作の準備をしたり設定保育案を毎日企画させられたりしました。

しかし、残業代は出ずに最低賃金で働かされていました。

その当時は「これが保育士なんだ」と思い込んでいたこともあり、この労働について疑問にも思いませんでした。

学生時代はよく友人と遊んでいましたが、製作の持ち帰り仕事に時間を取られてなかなか会えなくなってしまいました。

誘いを断っているうちに声を掛けられることもなくなり、妻もいましたが共働きの私は忙しそうな妻に愚痴を言うのも悪い気がして、どんどん一人で抱え込んでいったように思います。

休日に妻と二人で出かけることもなくなり、埼玉の実家に帰る時間もなく時間だけが過ぎてゆきました。

ただ、当時は「保育士として一人前になれば、その悩みもなくなる」と自分を奮い立たせていました。

ある意味、そういった思い込みが新人時代の私を支えていたと言えるでしょう…

新卒2年目で「うつ」になり休職

ところが、そうして無理を続けていると2年が過ぎた頃に私の精神が少しずつ崩壊していきました。

仕事に行きたくないと考えるようになり、朝起きて出かける準備をするのですが吐き気や腹痛に悩まされるようになったのです。

最初はなんとか市販の薬を飲んで出勤できていましたが、そのうちに薬も効かなくなりました。

妻にも心配され、これはまずいと内科に行ったところ、心療内科の受診をすすめられ、そちらで「うつ」と診断されたのでした。

思いもよらない診断結果に困惑する私に、心療内科の先生は「このままの働き方では症状は良くならないし、少し休んでみてはどうか」と提案してくれました。

幸い、園長が理解のある方だったため休職も認められ、ひと月通院しながら療養することになりました。

休職しながらの療養と転職の決意

忙しい中で申し訳ないとは思いつつ、通院のない日は会えていなかった友人と会い、北海道の実家に帰省したりして過ごしました。

会う人みんなが「無理をしないで」と優しい言葉をかけてくれて、元気を取り戻したのです。

妻の支えも身に染みてありがたく感じることができ、私にはこれが足りていなかったんだなと気づきました。

休職期間が終わり症状もおさまってきたので復帰したものの、この年度が終わったら転職しようと決意していました。

ストレスの少ない小規模保育園への転職

休職期間に転職サイトを見る機会があり、気になる働き方を見つけたのと、妻と帰省した際に埼玉に戻りたいと思ったためでした。

旅行会社に勤める妻も、埼玉の支店に異動できることになったのもラッキーでした。

私が気になった働き方とは、企業の中にある保育所で働くことでした。

企業で働く人のための保育所なので、ほとんどの保育所が小規模で保育士への負担が抑えられること。

そのためひとりひとりの園児に目が行き届くこと。

行事が少ないため、持ち帰り仕事がほとんどないらしいこと。色々なメリットが私にとって魅力的に感じました。

そこまで利点ばかりだと、転職したくても狭き門で苦労するのではないかと心配でしたが、良い転職サポートに出会い、地元の埼玉で今の保育園に入職することができました。

企業内の保育所でも大変な点はあったものの、その保育園で経験を積み、今では園長を任せてもらえるまでになりました。

振り返って今思うと、当時の主任や他の職員たちには悪気はなく、文化的な風習が保育士には根強く、その先生たちもまた苦労されてきたと考えられます。

なので、今は保育士たちがいかに仕事しやすい環境であるかを念頭に置き、園長として職務をしております。

ストレスに悩む保育士におすすめの転職エージェント

私が利用した保育バランスは、事業所内保育所を専門に取り扱う転職サポートです。

元保育士のコーディネーターが在籍していて、心強いサポートを受けることができました。

少し調べてみると、こちらを運営している会社は保育士の転職支援サービスを他にもたくさん運営しています。

きっと実績があるに違いないと思い、登録しました。

今の保育園で悩んでいる皆さんも事業所内保育園に限らず、様々な働き方をさがして、検討してみて下さい。

そして、事業所内保育所にご興味を持たれた時は保育バランスがおすすめです!

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