転職活動において最も通過率が悪いのが書類選考です。
その通過率は約20%と言われています。
履歴書と職務経歴書や求人サイトに登録したプロフィールを応募先の企業に提出すると1週間程度で合否が返ってきます。
応募先の企業から来るメールには不採用としか書いていない為、何がダメだったのかはわかりません。
もし求人に記載されている条件を満たした上で10社以上応募した結果、1社も通過していない場合は履歴書と職務経歴書もしくは登録してあるプロフィールに問題がある可能性があります。
この記事では採用担当がよく発見する間違えや改善ポイントと書類選考の対策などをお伝えしていきます。
履歴書とは何を書くもの?
履歴書はその名のとおり自分の履歴を書いたもので職務経歴書とは別物です。
主に記載する内容は大まかな自分の説明になります。
- 氏名生
- 年月日
- 住所
- 学歴
- 資格
- 趣味
- 志望動機
- 自己アピール
- 趣味
内容としては志望動機や自己アピール以外は箇条書きになります。
転職経験の少ない人で稀にアルバイトの経歴を記載する人がいますが転職の場合は必要ありません。
採用担当は応募者から履歴書を受け取ると会社のシステムに情報登録を行います。
この際に漢字の間違いや誤字脱字をチェックされるので注意しましょう。
パソコンで作成するメリット
履歴書を手書きで作成するメリットは字が綺麗な事をアピールできるという一点だけです。綺麗な文字は真面目で丁寧な印象を採用担当に与えるのでプラス評価になりますが大きな評価とはなりません。
多くの企業へ応募する事を考えると履歴書をパソコンで作成する方がメリットは多いといえるでしょう。
特に転職活動で欠かす事のできない求人サイトや転職エージェントへの登録は1回だけでは終わらない為、何度も同じプロフィールを入力します。
その際にパソコンに履歴書をデータで保存していればコピー&ペーストが可能になるので大きな時間短縮につながります。
また、書類選考に通過した場合に応募企業からメールで履歴書を送ってほしいと言われる事は珍しい事ではありません。
現代に履歴書はパソコンで作成する事が一般的と言えます。
履歴書を入れる封筒は白である必要はありませんので綺麗な茶封筒でも問題ありません。
履歴書は見直す事が大切
誤字脱字が多い人は見直しをあまりしません。
一説によると人間の目は性能が悪く小さい文字などを見る際には脳がイメージで補うとも言われていますので誤字脱字がある事を前提にしっかりと見直しを行いましょう。
理想的な見直し方
- 履歴書を書き終えたら1回目の見直し
- 他の人に誤字脱字をチェックして貰う
- 最後にもう一度自分で見直し
一人の時の見直し方
- 履歴書を書き終えたら1回目の見直し
- 30分程度時間をおいてから2回目の見直し
履歴書を書き終えた後だと無意識に正しいはずと判断される為、誤字脱字に気が付けない事があります。
他の人にチェックして貰う事が理想的ですが難しい場合は時間をおいてから見直しを行う事で誤字脱字のチェックを正確に行う事ができます。
履歴書で落ちる人の原因
転職時の書類選考の通過率は10%~20%と言われています。
書類選考の通過率が低い理由は求人ポジションに対して応募が多く寄せられるからです。
転職者の多くは数十社に応募しますので応募数が極端に増える→書類選考で落とす数が増えるという流れは当然と言えば当然ですね。
1つのポジションに対して1人を採用する場合は1次面接へ5名進ませて最終面接には2名進ませるという会社が多いようです。
面接を行う為には時間が掛かりますので応募者をある程度絞る必要があります。
求人ポジションによっては1次面接に事業部長や役員という場合もありますので応募条件を満たしていても書類選考の時点で不採用にする事は少なくありません。
条件は満たしているのに不採用にする最たる例が誤字と脱字です。
誤字や脱字があるから書類選考で落とすのではありません。
自分が希望する会社に送る大事な書類の誤字脱字をチェックしないで送ってくる人は仕事をする上でもチェックを怠る人だと思われてしまいます。
中身を見て欲しい!という人もいますが、大事な書類を確認しない人という中身を見られた結果が不採用という答えになります。
誤字脱字がない応募者の履歴書の中でわざわざ、誤字脱字が多い応募者を採用するメリットは会社側にはありません。しっかりと見直しを行いましょう。
誤字脱字が多いポイント
履歴書に書く内容は多くありません。
それでも誤字脱字が多い箇所は郵便番号とフリガナです。
会社に応募者のデータを入力していると履歴書に書かれている郵便番号と記載されている住所が違う事があります。
郵便番号は単純に数字を間違っている場合と実家の郵便番号が記入されている場合が多く見られます。引っ越したばかりの時は特に注意しましょう。
記入欄が狭いからなのかフリガナの欄が空欄の履歴書もよく見かけます。
誤字脱字が多い人は眼だけでチェックするのではなく指差し確認をする事で誤字脱字の発見率を高める事ができますのでやってみて下さい。
経路や趣味は記入すべきか?
会社までの所要時間を確認する採用担当は少なくありません。
実際に採用した場合に通勤距離が遠ければ退職の原因になる可能性もあるからです。
また、通勤時間の記載がないと履歴書を使いまわしていると感じ希望順位が低いと捉える採用担当もいます。
魅力を感じて応募している会社ですのでしっかりと通勤時間を確認した上で記入しておきましょう。
趣味の欄が空欄の履歴書はよく見かけます。
採用担当も趣味が空欄だからという理由で不採用にはしませんが趣味の欄を使う事で自分をプラスにアピールする事が可能です。
英語を勉強しているけれど語学力に書くほどスキルがないといった場合は趣味の欄に「英語学習」と記載しておけば向上心がある事をアピールできます。
英語の他にも「簿記学習」「〇〇スクール」といった自己啓発を行っている趣味の場合は恥ずかしがらずに書いておく事をお勧めします。
職務経歴書とは何を書くもの?
書類選考で最も重要なポイントが職務経歴書になります。
履歴書が本の目次だとすると職務経歴書は本文といえるでしょう。
職務経歴書に正しい形は存在しません。
職務経歴書には大きく分けて3つの項目で構成されています。
- 簡潔なアピールポイント
- 各会社の説明と実績
- スキルや意気込み
簡潔なアピールポイント
最初に目につく上の部分には採用された時に会社に貢献できるアピールポイントを記載します。
例:製造ラインの班長として技術指導の経験あり
例:営業部で売上倍増計画を実施し前年比230%達成
例:従業員マニュアルを0から作成し完成させた
簡潔に成果を書く事で興味を持たせ、職務経歴書をしっかりと読ませる効果があります。
各会社の説明と詳細
職務経歴書の中核で最も大事な部分になります。
今まで経験した会社の入社日や規模、所属していた部署と共に自分が活躍した実績を書きます。
何をしてどんな結果を残したのかを記載しましょう。
例:株式会社 山田青果 従業員数200名 所属部署 旭川店 役職 店長代理
1999年4月 正社員として入社し旭川店に配属、東南アジアルート担当として年5000万円の商品取り扱いを行う。
2000年にフィリピン開拓プロジェクトを企画しマンゴーの粗利改善に貢献 前年比130%の売上を達成。
スキルや意気込み
職務経歴書下部には自分の持っている資格やパソコンスキルと志望動機を記載します。パソコンスキルはofficeがどの位使用できるのかやCADなど専用ソフトの習熟度を記載するとよいでしょう。
志望動機は使いまわさず、HPや応募先の社長のインタビュー記事などを参考しするのもお勧めです。
例:パソコンスキル エクセル(VLOOK及び各種関数) ワード(差し込み印刷など) パワーポイント(各種資料作成可能)
書き方がわからない場合
職務経歴書の書き方に正式な書き方はありませんのでまずはインターネットで「職務経歴書 フォーマット」などで検索してみましょう。
それぞれ少しづつ形状が違いますので自分が書きやすいモノを選ぶとよいでしょう。
また職務経歴書は転職エージェントに添削して貰う事も出来ます。
初めて転職する場合は下記の手順で職務経歴書を作成するとよいでしょう。
- インターネットで職務経歴書のテンプレートを探す
- サンプルを見ながら自分で作ってみる
- 転職エージェントに添削して貰う
職務経歴書に正しい形はありませんがやはり見やすくて分かり易いものが評価を得やすいと言えるでしょう。
まとめ
転職では求職者が複数の企業に応募する為、書類選考は落ちやすい。
履歴書や職務経歴書はパソコンで作るのが主流で手書きでする必要はない。
誤字脱字はチェックされるので見直しは丁寧に行う。
職務経歴書を作成した後は転職エージェントに添削して貰うと良い。
終身雇用制度がなくなり始め、転職は複数回行う事が普通の世の中になってきました。
転職活動は時間と手間がかかる人生の大事なイベントです。
次回の転職活動の為にもしっかり履歴書と職務経歴書を作って保管しておきましょう。