【保育士おすすめ】イヤイヤ期の2歳児に感情を伝える絵本!おこりたくなったらやってみて

東京都葛飾区の保育園で働いている保育士です。

子育てに奮闘中のお父さん、お母さんのおすすめの絵本

という事で私がおすすめしたいのは

「おこりたくなったらやってみて!」作オーレリー・シアン・ショウ・シーヌ です。

感情を認識する○○だったらやってみてシリーズは、感情に不慣れな子どもの安心感にも効果抜群なのですが、実は育児に少し疲れてしまったパパさん、ママさんにももおすすめです。

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「おこりたくなったらやってみて!」 のあらすじ

※あらすじにはネタバレが含まれますのでご注意ください。

ユニコーンの子のガストンは 魔法のたてがみを持っています。

その魔法のたてがみは ガストンがしあわせなとき 虹色になります。

でも 悲しくなったり、こわいと感じた時、やきもちをやいたり そして 怒っている時、たてがみの色は 水色になったり ぴんくになったり 黄色になったりします。

この変わりゆく気持ちを『きぶん』ということを ガストンが教えてくれます。

そして この本の中では たてがみが赤色のときのおはなし。

ガストンのたてがみは たいてい虹色。

お天気で言うと ピカピカの晴れ。

でも 時々自分の思い通りにいかなくて怒っているとき、ガストンのたてがみは赤色になります。

まだ遊びたいのに お片付けをしなさい と言われた時。

遊びに出かけようとしたら 急に雨が降ってきた時。

学校に行くとき パパが車で送ってくれなくて 歩いて行かなきゃいけない時。

ガストンの心の中に わーっとカミナリ雲がやってきます。

急に心の中に現れたカミナリ雲を追い出す方法を ガストンが優しい言葉で教えてくれます。

それは ふーっと深呼吸をして 怒りを抑える呼吸法。

ふーっと心のカミナリ雲を追い出したガストンのたてがみは また素敵な虹色に、、、。

「おこりたくなったらやってみて!」のレビューとおすすめポイント

この本はフランス発の感情をコントロールする呼吸法を教えてくれる本です。

子どもにとって 怒りや悲しみ 恐れなど ネガティブな感情はとても扱いづらいもの。

突然やってくる モヤモヤの気持ちに戸惑い、怒ったり泣いたりします。

子どもたちは そのモヤモヤの気持ちがなんなのか どうしてそんな気持ちになったのか どうして欲しかったのか 自分自身でもわからず、その感情に振り回されてしまいます。

感情に振り回されず、ネガティブな感情を子ども自身で手放せるようになる。というのがこの本のコンセプト。

感情のコントロールというのは 大人にとっても時に難しいことですね。

この本の中で その『きぶん』には色がついています。

自分は今 この色の気分なんだ。と 自分自身の気持ちに気が付くことで 気持ちも少し落ち着き、それを言葉にして 周囲の人に理解してもらえれば 怒りの根本が解決しなかったとしても 心の整理がついていきます。

そして ガストンが教えてくれるこの呼吸法を行って 深呼吸することで、周囲にモヤモヤの怒りをぶつける前に一呼吸置いて気持ちを落ち着かせることができるようになり、

そうすることで お友達や周囲の人と上手に関われるようになります。

怒りの気持ちがなくなるのをただ待ったり、周りの大人がなだめたり言い聞かせたりして 怒りの気持ちを抑えさせるのではなく、子ども自身がネガティブな感情を手放し、前向きに 生きやすい子に。

実際に子どもたちに読み聞かせをしたところ 怒りっぽく癇癪を持った子が、思い通りにならなかったときにこの本を持ってきて、僕は今この色だ。心にカミナリ雲が来ちゃった。

と深呼吸をして、怒りを周囲にぶつける前に 自分自身で一呼吸置いて気持ちを整えることができました。

イヤイヤ期や癇癪持ちのお子様に読みたい絵本です。


おこりたくなったら やってみて! (ガストンのきぶんをととのえるえほん)
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