兵庫県明石市で嘱託職員で働いてる37歳の子持ち保育士です。
みなさんはタコ好きですか?
兵庫県明石市のタコは日本一!なので是非食べて欲しいのですが、私が紹介する絵本にもタコが出てきます。
私が紹介する絵本「おたすけやたこおばさん」作:高林麻里 は見た目で判断するのではなく、大切なのは「心と心のつながり」 だと教えてくれる絵本です。
SDGSの進む世の中で暮らしていく子ども達に是非、読んであげてくださいね。
「おたすけやたこおばさん」のあらすじ
この物語の主人公は、海に住んでいる大きなたこの「たこおばさん」。
たこおばさんは、人間たちが暮らす世界に憧れていました。
そこで、人間たちと仲良くなるために、陸の世界へと引越してきます。
憧れの人間世界に胸を躍らすたこおばさん。
けれども、人間たちはたこおばさんを怖がっているようで、なかなか友達ができません。
8本足や、ぬるぬるしたピンク色の体のせいなのでしょうか。
どうすれば友達ができるのか、たこおばさんは悩んでしまいます。
そこで思いついたのが「たこおばさんのおたすけや」です。
「たこおばさんのおたすけや、どんなことでもすぐかいけつ!」というチラシを作って配ることにしました。
はじめはなかなか依頼が来なかったり、冷たい言葉を投げかけられたりと落ち込むたこおばさん。
そんなある日、たこおばさんのもとに1本の電話が入ります。
電話の主は、友達ができないという女の子でした。
初めての依頼に張り切るたこおばさん。たこならではの方法で、華麗に解決して見せたのです。
その様子を見ていた街の人たちからも依頼が殺到し、たこおばさんは大忙しです。
最後はすっかり街のおたすけやさんとして、頼られるようになったたこおばさん。
友達もたくさんできて、街の人気者となりました。
「おたすけやたこおばさん】 のレビューとおすすめポイント
ストーリーはシンプルですが、そこそこ文字数もあるため、読み聞かせの対象年齢は4歳(年少)~6歳(年長)ぐらいになっています。
小学生になると、自分で読めるようになるので、読み聞かせ以外にも楽しめますよ。
余談ですが、うちの2年生の息子もこの絵本が大好きで、2週連続借りてきました(笑)
それでは、読み聞かせをしたときの、子どもたちの反応をお伝えしますね。
せっかく勇気を出して人間の世界に引っ越してきたのに、みんなに避けられて落ち込むたこおばさん。
子どもたちは「かわいそう。」「海に戻るのかな?」と不安そうに見ていました。
それでもたこおばさんが諦めずに、一生懸命考える様子に、子どもたちはアイディアを出し合ったりしていました。
なんで街の人たちは、たこおばさんが怖がったんだろうね?
どうしたら、たこおばさんは友達ができるんだろう?
そんなことを子どもたちに投げかけながら、読み進めていくと楽しいですよ。
また、たこおばさんが8本の足を使って街の子どもたちと遊んであげるシーンは、遊園地の乗り物みたいでとても楽しそうに描かれています。
ここは子どもたちが1番盛り上がるシーンですね。
歓声や笑い声があがり、自分もやってほしい!という子がたくさんいました。
最後はみんな、たこおばさんが街の人たちと仲良くなれて良かったね!と、とても満足げな表情をしていました。
この絵本がおすすめの理由は、子どもだけでなく、大人にとっても大切な気づきを与えてくれるからです。
例えば、見た目がちょっと違っているものに対し、なんとなく怖かったり避けたりすることって大人でもないですか?
でもこの絵本は、見た目なんて関係なく、心と心がつながることはできるんだと教えてくれます。
また、うまくいかなくても諦めずに知恵を絞ったり、悲しいことがあっても前向きにがんばったりするたこおばさんの姿に、きっと励まされますよ。
最後にこの絵本の魅力をもう1つ。
とにかくこのたこおばさんが、とってもキュートでかわいいんです!
口紅をこってり塗っていたり、かわいいバッグを下げていたり。
なかなかのおしゃれさんなんですよね。
お家の中の装飾もとてもかわいくて、つい細かいところまで見てしまいます。
海の仲間たちの写真を飾っているところも、友達を大切に思うたこおばさんの人柄、いやたこ柄?が出ていて大好きな1ページです。
おたすけやたこおばさん