主任保育士のパワハラで適応障害!退職後の転職で体験した20社越えの不採用

京都府京都市の認可保育園で働いてる7年目の保育士です。

最近はパワハラやモラハラなどを気に掛けて、ハラスメント委員会を持っている保育園が増えてきていますよね。

でも、本部や園長から見て「パワハラが起きていない保育園」だからといって「ツラいと感じながら働いている保育士」がいないというわけではないと思います。

というのも、私が新卒から3年間働いていた保育園では「パワハラは起こっていない」とされていましたが、私が働いてた3年間で、私を含めて3名の保育士が主任保育士の指導が原因で適応障害になり退職しました。

主任保育士の口癖は「誰でもミスをする、大切なのは同じミスをしない事」

優しい言葉と積極的な改善指導で園長や本部からの評価が高いベテランでした。

私がパワハラ体験談を通してお伝えしたい事は3つあります。

1つ目は「あなたがツライと感じていたら、それは正しい」という事。

2つ目は「休む事は本当に大切」という事。

3つ目は「人間関係は自分で選べる」という事です。

保育士って毎日がストレスやイライラとの戦いで、ツラい事も多いと思いますが、それも含めてやっぱり楽しい仕事だなと今は感じています。

でもそれは、私を助けてくれたり、優しくしてくれる仲間がいるからであって、パワハラ上司やいじめのある保育園ではそんな事感じることはできません。

保育士になりたくて一生懸命勉強してとった国家資格なんですから、どうせなら楽しく仕事ができる環境で存分に活用したいものです。

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主任保育士の優しくて熱い「見えないパワハラ」教育

私は物覚えが悪く、注意された事のあるミスでも2回、3回とミスする事が未だにあります。

でも、周りの保育士を見ていても、ちょこちょこミスをしていたり、手順をすっ飛ばして対応していたりするのを見ていると、保育士の仕事は覚えることもたくさんあって、ミスも多発する職業なんじゃないかと感じています。

なので、私は後輩のケアレスミスは基本スルーする方針でやっていますが、当時働いてた保育園の主任はそれを許す人ではありませんでした。

特定の保育士のミスを見つける度に「ちょっといい?」と保育士を呼び出し、30分程の指導が行われますが、主任と仲のいい保育士が呼び出されることはありません。

指導があった日の日報には「何が原因でどうしてそのミスが起こったのか」を必ず記載する必要があり、翌日の朝礼ではこういうミスが起こったと匿名ですが必ず共有されました。

日報は保育士全員が目を通すのがルールなので、朝礼で匿名にしても丸わかりなので、実質的にさらし者です。

ですが、園長や本部の人が見ると「忙しいのに部下の指導を細かくする主任」「報連相がしっかりしてる主任」という高い評価でした。

ミスするたびに晒される保育士の気持ち

そんな主任の「見えないパワハラ」教育によって、私の先輩と後輩の2名が適応障害になり退職をする事になったのですが、主任は無自覚なのか指導方法を変える気配はなく、問題があるのは指導される保育士という雰囲気がありました。

大きな声でどなったり、わかりやすく嫌味を言われるパワハラもキツイのですが、ミスするたびに他の職員にさらされる行為は正直、めちゃくちゃ精神的に来るんです。

ミスするのが怖くなってさらにミスをするみたいな感じでしょうか。主任に声をかけられるたびに「何かミスしたかな!?」というハラハラ感が付きまっていました。

なによりきついのは「自分は仕事のできないポンコツ」という気持ちにされることでした。

お散歩帰りに園児脱走!人数確認をしたのは主任

主任のパワハラ教育のおかけで、保育園に社してから3年がたつ頃には、周りも私も「私は仕事ができないポンコツ保育士」と思うようになっていました。

この時に退職してれば、全然楽だったんですけどね…

休みの日でも「保育園に行きたくない」「またミスをしてるんじゃないか」というネガティブな思考でいつも頭がいっぱいだったので、すでに適応障害になりかけていたんだど思います。

そんなある日「園児の保育園脱走」がおこりました。

お休みしてる園児の保護者から「〇〇君が1人で家に来ている」という電話が保育園に掛かってきて、保育園は大騒ぎです。

園児が脱走したのはお散歩で公園に行った帰りでした。

保育園に帰る前の人数確認は私の仕事でしたが、直前に園児の1人が転んで泣いていたので主任にお願いしていました。

園児が無事だったので園長が保護者に謝罪して一旦落ち着いたものの、私にとってのトラブルはそれからでした。

「園児脱走」が私のせいにされる事態に

園児の保育園脱走が起った次の日、主任が朝礼で園児脱走のミスを謝罪したので、私の中では無関係な事件という認識だったのですが、そういうわけにはいかない展開になりました。

職員ミーティングでは園長が議長となって園児脱走事件の対策を議題にあげました。

そのミーティングの冒頭で主任は「今回の事件は主任である私の責任です」という発言をしていたのですが「誰かがやらかしたミスだけど、大きな事件だから主任の責任ってことにして匿名にしてます」といった口調に私には聞こえてました。

そして案の定、恒例の「今回の事件は何が原因でどうしてそのミスが起こったと思いますか?」という質問がいきなり私に投げかけられた瞬間に、今回の園児の保育園脱走は「私がやらかした事件」という空気になったのです。

「主任が人数確認を適当にやったから」なんて言えるはずもなく、モヤモヤした気持ちで複数人で確認するべきでしたなど、それなりの答えを誘導的に答えさせられたのを覚えています。

実際には主任のミスなのに、ミーティングが終わる頃には「主任が私のミスを庇ってる」という形になっていて、なぜか「園児脱走をやらかした保育士」のレッテルが貼られていました。

このミーティングから3日後、私は異常な体のダルさでベッドから起き上がれなくなり、心療内科の医師から「適応障害」の診断が下されました。

適応障害の休職中に追い打ちをかける主任

適応障害の診断を受け、1か月の休職が決まりました。

「保育園に行かないでよい」となると現金なもので、体も心も軽くなりなんだかずる休みをしてるような気持になりましたが、療養中という事でおとなしく家でゴロゴロしている時に、本部の人事と主任がお見舞いという名目で家にきました。

人間の体ってストレスにすごい反応する事を初めて知りました。

さっきまでなんともなかった体が、突然硬直して、首の後ろがキュッとなり、頭痛が始まりました。

人事と主任が来た目的は休職期間の通知で、簡単にいうと「3か月で復職できなかったら退職」という事でした。

もしかしたら、この来訪がなければ私は期間内に復職できたかもしれません。

来訪以降、人事と主任が家に来る夢にうなされるようになり、期間内に医師から復職許可がおりず、自然退職となりました。

適応障害に冷たすぎる保育園と転職エージェント

診療内科の医師から働く許可が貰えたのは自然退職から2か月後でした。

うつ病や適応障害で退職した保育士の転職は厳しい、という話は聞いていましたが想像以上でした。

最初に履歴書を送った保育園は全て書類選考で不合格。

これはまずいと思って転職エージェントに登録したものの「適応障害」「休職」のワードを聞くとコーディネーターの態度が一変、最初に紹介された保育園以外の求人が送られてくることはありませんでした。

適応障害を最初から伝える転職活動に作戦に変更

「適応障害」を伝えた時の転職エージェントのがっかりした顔を見たくない(バカにされたような気分になるので)と思った私は転職活動の作戦を変更しました。

転職エージェントはコーディネーターによって結果が変わる

とインターネットでも書かれていたので、登録後にかかってきた電話で「適応障害で退職した保育士でもちゃんと仕事を紹介してくれるコーディネーターをお願い致します。」と伝えることにしました。

転職エージェントの対応は様々で「適応障害だと紹介できないわけではない」と言いながら紹介しないパターン、「適応障害だと正直難しい」と断ってくるパターン、そして「実際に紹介してくれる」パターンがありました。

正直に話してくれるコーディネーターとの出会い

私と面談した転職エージェントのコーディネーターは私よりも若くて、頼りない男性でした。

そして、良くも悪くも配慮のない性格だったのですが、遠まわしな言い回しにイライラしていた私にとっては最高の出会いでした。

最初に言われたのは「大手の保育園への転職は無理」「紹介できるのは人手不足の保育園だけ」というなんともツライ現実でした。

しかも、人手不足の保育園だからと言って採用されるわけではないという辛口が、むしろすがすがしい感じだったので、私はコーディネーターのアドバイスに従い、大手を諦めて条件のあまりよくない保育園を中心に応募する事を決め、最終的に2社から内定を貰う事ができました。

あとから聞いたのですが、大手保育園に応募させなかったのは、一度不採用になると二度と応募できない保育園が多いからとの事でした。

転職した先で数年働いた結果、保育園が合わなかった時に大手を受けられるようにというコーディネーターの配慮だったようです。

転職先の保育園で適応障害だった事を伝えて働いてます

私は今、「適応障害」で前の職場を退職した事を伝えた上で、はじめての転職先の保育園で働いています。

入社当初は2年間働いて、ちゃんとフルで働ける実績をつくって、もっといい条件の保育園に転職しようと思っていたのですが、私の入社をきっかけに労働環境の改善を保育園が始めたんです。

年間休日も多くないし、サービス残業もまだまだある保育園ですが、理事長や園長から「保育園を改善したい」という気持ちが伝わってくるので気持ちよく働けています。

私がなんで「適応障害になったのか」「どういう事をして欲しかったか」を職員会議でも発表したりする機会もできて、絶賛改善中です。

労働条件や年収も大切ですが、楽しく気持ちよく働ける保育園に転職できてよかったと感じています。

「今の保育園がツラい」と思ったらそれは正しい気持です。無理せず休んだり、働く場所を変えるという選択肢をしても良いかも知れませんよ。

保育士におすすめの転職エージェント

保育士に限らないと思いますが、転職エージェントはどこもそんなに変わらないと思います。

保育園は転職エージェントから紹介された保育士が入社するまで、費用が掛からないのでたくさんの転職エージェントを利用しているそうです。

実際に私も、複数の転職エージェントから渡された資料で同じ保育園の名前を見た気がします。

その中で、私がおすすめする転職エージェントは「保育ひろば」です。

コーディネーターに若い人が多いのですが、他の転職エージェントより積極的で真面目に求人を紹介してくれる方でした。

私が「適応障害」だったことを伝えた時も「そうですか、そうするとこっちの保育園だと…」みたいな感じであまり気にしない感じで好感が持てました。

裏表のないストレートでわかりやす求人紹介を希望される人は「保育ひろば」おすすめですよ。

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